プロクラステス分析

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プロクラステス分析

官能評価分析で「プロクラステス分析」という用語が出てきます.
専門家が製品を何段階かの尺度で評価するときに,専門家によって,尺度のより広い範囲を使って評価する人と狭い範囲しか使わない人,さらに尺度の高い部分を中心に使う人と低い部分を使う人がいます.つまり,同じ評点でも,人によってその意味が違うということになります.このような不都合を補正して,より共通した尺度で評価結果のデータを分析するのが,一般化プロクラステス分析(GPA: Generalized Procrustes Analysis)です.
それで,どうして「プロクラステス」という聞きなれない言葉が出てくるのか?という疑問が湧いてきます.何かとんでもなく難解な専門用語という感じがします.
インターネットでちょっと調べるとわかりました.語源は,ギリシャ神話に登場する巨人・プロクルーステースです.ギリシャ語では「伸ばす人」という意味らしいです.
以下,ウィキペディアからの引用ですが:

プロクルーステースはエレウシースの外側の丘にアジトを持っていた。そこには、鉄の寝台があり、通りがかった人々に「休ませてやろう」と声をかけ、隠れ家に連れて行き、寝台に寝かせた。もし相手の体が寝台からはみ出したら、その部分を切断し、逆に、寝台の長さに足りなかったら、サイズが合うまで、体を引き伸ばす拷問にかけた。

教育問題では,Procrustes Bed(プロクルステスの寝台)という用語が使われているそうで,つまり,それは「画一化」という教育の負の側面を指しているようです.
話を統計に戻すと,GPA以外にも,因子分析で「プロクラステス回転」という用語もあります.「プロクラステス」という用語は,異なる複数のデータ集合や,異なる複数のモデルを共通の視点から比較しようとするときに使われるようです.
と,いうことで,プロクラステス分析という用語に,何となく茶目っけすら感じられて,より一層身近になった気がします.
プロクラステス分析(GPA)は,XLSTAT-MXで利用できます.

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