HUGIN 7.7リリース

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HUGIN 7.7リリース

HUGIN ソフトウェアの新バージョンv7.7がリリースされました。
このリリースの主な新機能は、”discrete function(離散関数)” ノードという新しいタイプのノードと、関連する新しい演算”aggregate(総計)”の導入です。
離散関数ノードは、関数ノードと類似しています。関数ノードがネットワーク中の伝播の結果から計算される数値を表すの対して、離散関数ノードは、数値の集合を表します。つまり、離散関数ノードには、区間またはラベルつき、およびステートの集合などのサブ・タイプがあります。離散関数ノードは、ネットワーク中で伝播がうまく行ったあとに計算される分布を表す数式をユーザーが定義することを可能にします。
新しい演算 “aggregate(総計)” は、2つの分布(度数と重大度を表す)を1つの分布にまとめることに使用できます。数式は、テーブル・ジェネレータを用いて定義されます。
これは、確率ノードのサブ・グラフを接続する(さもなくば切断する)ために、関数ノードと、たとえば、”確率” 演算子を使用することが可能です。これは、1つのネットワークで計算された確率が、別のネットワークに転送できることを意味します。
離散関数ノードに関する機能の開発や総計および確率転送オペレータは、”銀行および金融の運用リスク”の研究プロジェクトによって資金提供を受けました。このプロジェクトは、 Basel II準拠運用リスク測定および Advanced Measurement Approach (AMA)に従うマネジメント・ツールの開発を含む銀行および金融部門での運用リスクのマネジメントの強化に供されます。スタバンゲル大学とSparebank 1 SR-Bank, Sparebank 1 SNN, Sparebank 1 SMN, Sparebanken Hedmark, Sparebank 1 Oslo and Akershusからなるノルウェーの銀行のコンソーシアムによって資金提供されています。
HUGIN グラフィカル・ユーザー・インタフェース v7.7
HUGIN グラフィカル・ユーザー・インタフェースが、さまざまな新機能で改良されています:

  • 離散関数ノードと”aggregate(総計)” および “probability(確率)” 演算子が、HUGIN GUIでサポートされました。
  • 学習およびEM学習ウィザードで生データを折り扱うためのデータ前処理が、新機能によって改良されました。これは、列削除の可能性と教師あり離散化のためのエントロピー・ベース離散化を含みます。
  • HUGIN GUIは、現行の戦略でのLIMID でのシミュレーションをサポートしました。
  • HUGIN GUIで、ドメイン・オブジェクトに関する属性を定義できるようになりました。
  • 効用感度分析(Utility Sensitivity Analysis)ダイアログが、HUGIN GUIに追加されました。これは、LIMIDの効用パラメータについて感度分析を実行することを可能にします。この感度分析は、ユーザー定義パラメータ値の集合で、LIMIDを解きます。
  • コード・ウィザードが、新機能で拡張・改良されました。これは、コード・ウィザードの性能を改善しました。
  • DataSetダイアログの”propagate ALL rows(すべての行を伝播)” の性能がかなり改善されました。
  • HUGIN GUIでのd-分離コードが、性能改善のために置き換えられました。
  • 数値ノードの平均と分散の計算が改善されました。
  • CTRL+右クリックを用いて実行モードのノードのテーブル・ジェネレータの式を調べることができるようになりました。
  • ノード・ステート・ジェネレータが、異なるカテゴリと同一のサブ・タイプのノード間でステートをコピーすること(たとえば、ラベルつき離散確率ノードとラベルつき離散決定ノードの間でステートをコピーすること)をサポートして拡張されました。
  • その他のマイナーな改善。

なお、HUGIN グラフィカル・ユーザー・インタフェースの性能を改善するためのあらゆる努力がなされました。
HUGIN Decision Engine v7.7
The HUGIN Decision Engine が、下記の機能で拡張されました:

  • 新しいタイプのノードが導入されました: “discrete function(離散関数)” ノード。このノードのタイプは、”discrete(離散)” と “function(関数)”ノードのタイプの組み合わせです。前バージョンのHUGIN APIで実装されていた関数ノードは、現在、”real-valued function(実数関数)” ノードと呼ばれます。
  • “aggregate distributions(分布の総計)” を表す新しい演算子が導入されました。分布の総計は、独立した一様分布確率変数の乱数の合計の分布です。この演算子は、離散関数ノードのモデルでのみ使用できます。
  • 離散ノードの確信度から計算された確率を表すために、新しい演算子が導入されました。この演算子は、関数ノードのモデルでのみ使用できます。
  • より一般的なネットワーク・トポロジーが指定できるようになりました。これは、実数関数ノードでない2つのノード間で”functional links(関数リンク)”を含む有向パスを持つことができます。この機能は、新しい数式演算子を使用するための目玉です。
  • 新しい2つのパラメータが、total-weight triangulation method(合計重み三角化法)のために導入されました。これらのパラメータは、より良い三角化を生成し、三角化プロセスをスピードアップします。
    • “initial triangulation(初期三角化)”が指定できます: すでに良い三角化がわかっている場合、より良い三角化の探索をスピードアップするために、これを使用できます。
    • 事前指定するサイズよりも大きなセパレータを破棄することにより、最小セパレータの探索がスピードアップできます。これは、(より小さなグラフに分割する必要なしに)より大きな主要コンポーネントを取り扱うことも可能にします。
  • 離散関数ノードと新しい数式演算子をサポートするために、NET言語が拡張されました。
  • Windowsプラットフォーム用のHUGIN API ライブラリが、(Visual Studio 6.0, Visual Studio .NET 2003, Visual Studio 2005, Visual Studio 2008, および Visual Studio 2010に加えて) Visual Studio 2012用に提供されました。
  • HUGIN WebサービスAPI が、確信度バーの作成、ベクトル・グラフのプロット、表の編集のための新しいウィジェットで拡張されました。

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