Hugin 8.5 リリース

投稿者:Kunihiro TADA

Hugin 8.5 リリース

本日、HUGINソフトウェアの新バージョン (v. 8.5)がリリースされました。
このリリースの主要な新機能は、特殊例としてのダイナミック・ベイジアンネットワークを含むオブジェクト指向ベイジアンネットワークでのクラス・パラメータの適応のサポートです。HUGINは、分割(フラクショナル)更新またはオンライン期待値最大化(EM)のいずれかを用いたネットワーク・クラスでのパラメータ適応をサポートしました。以前は、オブジェクト指向ベイジアンネットワークの場合のパラメータ適応は、ランタイム・インスタンスの表内で実行されていました。現在は、適応がネットワーク・クラス・テーブルで実行されます。さらに、Pythonプログラミング言語用の新しい HUGIN Decision Engine アプリケーション・プログラミング・インタフェースがこのリリースで導入されました。
HUGIN Graphical User Interface v. 8.5
HUGIN Graphical User Interface が、下記のさまざまな機能で改良されました:
– データ・フレーム・ウィンドウ内での機能サポートを含む、分割更新またはオンランEMのいずれかを用いたネットワーク・クラス内でのパラメータ適応。
– 学習ウィザードおよび構造学習ウィザードで、greedy search-and-score 構造学習アルゴリズムを事項するに先立って、グラフの初期構造を指定することができるようになりました。
– 新しい距離分析ダイアログが導入されました。これは、同じノードの集合での2種類のモデルで定義された(条件付き)確率表の間の距離を計算するためのツールです。このツールは、2つのモデルの確率分布の間の距離の測度として、Hellinger距離と重み付きHellinger距離をサポートします。
– 学習ウィザードと構造学習ウィザードTの特徴選択機能が導入されました。
– 数値ノードからステート・ラベルのないすべての数値ノードに、ステート・ラベルをコピーできるようになりましまた。
– その他のマイナーな改良。
その他、HUGIN Graphical User Interfaceの性能を向上するための作業が行われました。
HUGIN Decision Engine v. 8.5
HUGIN Decision Engineが以下の機能で拡張されました:
– HUGIN Decision Engineが特殊例としてのダイナミック・ベイジアンネットワークを含むオブジェクト指向ベイジアンネットワークのパラメータ適応で2つの新しい手法をサポートしました。
– Pythonプログラミング言語用の新しいHUGIN Decision Engine アプリケーション・プログラミング・インタフェース。
– Visual Studio 2017のサポート

投稿者について

Kunihiro TADA administrator

マインドウエア総研株式会社・代表取締役。テクニカル・ライター、技術翻訳家、技術評論家。1982年より理工学出版社で情報通信/ニューメディア等の技術者向け先端技術セミナーの企画・運営に従事。LANをはじめ今日のITの基礎となる技術テーマの多くを取り扱った。1985年より大手コンサルティング会社で、先端技術分野の技術動向分析業務に従事。1986年に開催したAIチップ・セミナーは、ファジィ推論チップ等の当時の最先端のAI技術を国内に紹介して、国内のファジィ・ブームのトリガーとなった。1990年から技術評論家として、マルチメディアおよびCG関連の解説記事を執筆。1994年からはインターネットに活動基盤を移し、海外とのビジネスを開始。2000年よりViscovery、2003年よりXLSTAT、およびHuginのパートナーとなる。現在は東京を離れ、岡山に拠点を置いている。かつては産業界のブームを次々とビジネスのネタにしたが、現在はソフトウェアのライセンス販売に注力して、スローライフを決め込んでいる。                               これまでの経験から痛感することは、「人間のやることは、よくて3割程度しか当らない。ブームに寄り集まる人々はほぼ間違いなく成功しない。ビジョンがないからだ。彼らを相手に商売をすると、一時的に成功したかに見えるときもあるが、気づかないうちに自分も同類になっているだろう。流行を追ってはならない。他人がやらないことをやれ。腹の底から『本物だ』と思えることに専念するのが本望だ」