日別アーカイブ 2018年11月19日

投稿者:Kunihiro TADA

XLSTATにAHP(階層的意思決定法)がついに登場

今年は、大学の医学部の入学試験の合否基準があいまいだという問題がニュースでクローズアップされましたが、入学試験に限らず、日本の組織での意思決定の不合理さは、とてもお寒い状況です。たとえば、企業での新入社員の採用でも同じことですし、あるいは研究開発テーマや新製品・新事業の開発テーマの選定においても、いい加減な方法が長年にわたって採用され続けています。

このような選定問題で、日本人はたくさんの判定基準を設定するのが大好きです。基準がたくさんあればあるほど厳正な審査をしている気分に浸ることができます。しかし、日本で行われているほとんどの意思決定は、これらのたくさんの基準での評価を統合する段階で大きなミスを犯しています。

つまり、ほとんどの場合で、これらの基準での評点を候補(者)ごとに合計して、その合計得点で候補を順位づけすることを基本ルールとしています。ところが、それではいろいろと不都合が出てきてしまうので、特定の基準(たとえば性別や出身大学のランクなど)だけに再注目して、その条件によって点数に下駄を履かせるという「行き当たりばったり」なことをやってしまうわけです。どのケースにおいて、いくらの点数を足すのが妥当なのか?そこにはまったく合理的な根拠がないのです。

このような問題を解決するのが数理的意思決定法です。AHP(Analytic Hierarchy Process)は、かなり昔から日本でも本が出版されていたりするのですが、まだそれほど一般的に普及しているわけではないかと思います。

XLSTATは一両日中にversion 2018.7をリリースします。その中の新機能の1つとしてAHPが追加されました。XLSTATで提供されるAHPは、かなり汎用的に利用できる手法が採用されております。XLSTATで手軽にAHPを導入できるようになりましたので、ぜひとも、これで日本の組織で行われている非合理な意思決定が改善されることを願ってやみません。

https://help.xlstat.com/customer/ja/portal/articles/2961443-Excelでの階層分析法(AHP: Analytic Hierarchy Process)チュートリアル?b_id=9283