月別アーカイブ 5月 2019

投稿者:Kunihiro TADA

XLSTATが起動できなくなる問題

XLSTATがExcelのデータ制限を超えてビッグデータを計算できるようになったことをお伝えしましたが、じつはXLSTATがExcelアドインであることによるマイナス面がもう一つあります。

それはExcelのインストール状態(とくにVBA: Visual Basic for Applications)に敏感な点です。

XLSTATは独自のモジュールで統計の計算を行いますので,計算の正確さの点ではExcel内部の仕様にはまったく影響されません。他社の学術用統計解析ソフトウェアと同等な品質が保証されています。しかしながら、XLSTATはExcelシートからデータを受け取って、計算結果をまたExcelシートに書き出すという動作を行っていますので、Excelとデータのやり取りをしなければなりません。このインタフェースを司っているのがVBAです。

したがって、Excel上でXLSTATを使用するには、VBAが正しく動作していることが不可欠となります。ところが、これがすべてのPCやMacで本当に正しく動作しているのか?というとちょっと不安があります。WordもExcelもOutlookもちゃんと動作していて、日常の業務にはまったく問題ない場合でも、じつはVBAは動作していないマシンが結構存在するようです。

さらには、現在正常に動作しているマシンでも、他のアプリケーションのインストールやOfficeのアップデートなど、システムの状態に変化が加わったときにVBAが動作しなくなってしまうことがあるようです。XLSTATをインストールして最初のうちは問題なく動作していたのに、ある日突然XLSTATを起動できなくなる、というトラブルに見舞われるユーザー様が稀にいらっしゃいます。そんな災厄がもし自分の身に降りかかったとしたら、とても困るであろうことは容易に想像できます。なかには「詐欺だ!」と強く抗議される方もおられます。お気持ちはよく理解できます。

しかしながら、これはXLSTAT側の問題ではなく、ユーザー様の固有のPCまたはMacのシステム環境に起きた問題なのです。世界中の数万台のコンピュータで、XLSTATは常に正常に動作し続けております。問題が起きているのは、一部の(管理の行き届いていない)マシンでXLSTATの動作条件が満たされていないだけなのです。XLSTAT製品の品質上の問題ではございませんので、その点はご理解頂けますようお願い申し上げます。

XLSTATの動作条件については、次のページをご参照ください:

またXLSTATの代替インストーラについて、下記ページもご参照ください:

高額な大型コンピュータの場合は、ベンダー側で常にお客様企業に技術者を派遣する体制があって、何か問題があればベンダーの技術者が対応するようになっているかと思いますが、パソコンはそうではありません。もし、そうしたサービス体制を望むのであれば、1台数1000万円以上の価格帯になります。パソコンの価格帯では不可能です。

パソコンはユーザー様自身で管理して頂く必要があります。実際的には、コンピュータの専門知識のないエンド・ユーザー様がそれをするのは難しいので、多くの企業や組織では「システム・アドミニストレータ(通称:シスアド)という要員を配置しています。ところが、大学ではそうしたサポート体制が整っていない場合が多く、また研究助成金が個人単位で支給される傾向が強いため、ほとんどが個人個人でパソコンやソフトウェアを購入して使用しているようです。そのような場合に、パソコンでいったん技術的なトラブルが起きると、お手上げになってしまうようです。

近年、パソコンの技術が発達して、コンピュータの知識なしで、パソコンを使用できるようになってきてはおりますが、厳密な動作が求められる場面では、プロフェッショナルなアドミニ(管理)が必要です。

XLSTATは世界中で数万台のコンピュータで使用されておりますが、原則的にパソコンの管理はユーザー様ご自身で行ってい頂く必要がございます。我々はXLSTATが既定の条件下で動作することを保証しますが、お客様のコンピュータを管理してその条件を満たすように調整することは、本来はお客様ご自身が行うべきことなのです。その点をご理解頂いた上で、という条件がつきますが、お客様ご自身でパソコンの管理ができておられない事案につきましては、我々の技術者が(インターネットを介して)リモートでお客様のパソコンに接続して、その技術的問題を解決することも<例外措置>として行っております。

XLSTATのライセンスをお持ちのお客様で「XLSTATが起動できなくなって困っている」というお客様がおられましたら、ウエブサイトのヘルプセンターからご相談ください:

投稿者:Kunihiro TADA

XLSTAT version 2019.1.3

XLSTAT version 2019.1.3が利用可能です。

XLSTATはMicrosoft Excelのアドインとして動作しますので、操作性やデータ共有のしやすさの利点がある半面、Excelの仕様による制約がかかるっているという欠点も確かにあります。

その1つがデータ・サイズの制限です。Excel 2016での制限は 1,048,576 行× 16,384 列なので、かなりの大規模データまで扱えるようにはなっているのですが、数100万件のビッグデータとなってくるとExcelでは取り扱えません。

XLSTATでは現在、計算に使用するデータは、テキスト・ファイルで(Excelシートではなく)メモリに読み込んで計算を実行するオプションが追加されています。

現在のところ、

  • 線形回帰
  • 主成分分析
  • 多重コレスポンデンス分析
  • 混合モデル

で、このオプションを使用して数100万件のビッグデータを計算することができるようになっています。