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投稿者:Kunihiro TADA

XLSTATのYouTube動画-Stat Caféの字幕が日本語になりました。

多くのユーザー様からXLSTATのセミナー開催のご要望を頂いているのですが、なかなか実現できなくて申し訳ございません。

実際に開催するとなると、会場費や交通費などの直接コストと、さらに、そのために費やす時間分の日当を考慮に入れると、結構お金がかかります。ヨーロッパやアメリカでは、ときどき開催しているのですが、わりと高額な受講料(例えば3日間で1人1300ユーロ:16~17万円)が設定されております。ビジネスでやっているのですから足が出るようなことはできません。当然のことです。

ある大学の先生から、先方に出向いてセミナーを開催するように折角のお誘いを受けたのですが、よく聞くと講演料を頂けるどころか、交通費・宿泊料もこちら持ちで、しかも参加者が学生・院生等を含めて10人程度だとおっしゃるので辞退させて頂きました。申し訳ございませんでした。「宣伝になるんだから」とおっしゃるのですが、残念ながら、それではまったく採算が合わないのです。そもそも教育用ライセンスは、正規価格の半額以下で販売していますし、学生用ライセンスに至っては事務手数料のみで実質無償提供しているわけですから、どうかご勘弁ください。

リアルなセミナーはお金がかかるのですが、今やネットの時代です。英語ではWebinarと呼ばれるのですが、つまり、オンライン・セミナーならお金をかけずに効率よくセミナーを開催できます。またLiveではなく、録画した動画をYouTubeで配信するというのが今日的なスタイルです。1回の録画で何万回も視聴して貰えるのですから、わざわざ遠方まで行ってたった10人の前でセミナーをやるのとでは比較になりません。

私がWebinarをやってもいいのですが、あいにく声も活舌も悪い(おまけに顔も)ので、録画すると自己嫌悪に陥りそうです。それだったら、とりあえずは、英語やフランス語でやっている既存の動画を活用することから先にやるべきです。XLSTATの動画コンテンツをYouTubeで視ると、日本語の自動翻訳がぶっ飛びそうなぐらいデタラメでした。それで字幕を翻訳しようと思い立ちました。

現在、Stat Caféという比較的短時間のコンテンツの字幕が翻訳されました。www.youtube.comに行って、検索フィールドに「XLSTAT」と入れると出てきます。今後、順次、日本語字幕で視聴できる動画コンテンツを増やしていく予定です。

 

 

投稿者:Kunihiro TADA

偽Viscoveryにご注意ください。

先週、東京で開かれたAIの展示会では、ほとんどの出展企業の出展内容が判で押したように同じ内容だったとのことでした。(私はぜんぜん興味がないので行きませんでしたが)

そりゃあそうです。どうせみんなTensorFlow, Kerasといったオープンソースのツールを使って、流行に便乗したビジネスをやろうとしているだけですから。独自の技術を持っている会社というのは、1000社に3社ほどしかないでしょう。

弊社と長年、共同でビジネスを行ってきたViscovery Software GmbH(本拠地:ウィーン)は、90年代から四半世紀にもわたってコツコツとこの分野の独自技術を培ってきた会社です。Kohonenの自己組織化マップ(SOM: Self-Organizing Maps)をベースとしたデータマイニング技術では、世界的な名声を誇っています。現在では、従来のSOMにとどまらず、確率によるSOM(というかトポロジー保持マップ)の計算の厳密化や、さらにSOMディープラーニングの技術も開発しております。本物の独自技術の1つがここにあります。

今日、大手電機メーカー様からお電話を頂戴したのですが、残念ながら、本家本元のViscoveryではなく、その名前を騙っている台湾の会社と間違ってお電話を頂いたようでした。去年ぐらいから、そういう会社があることに薄々気づき始めたのですが、この会社は我々のViscoveryとはまったくの無関係です。どうやらディープラーニングによる画像認識を提供しているようです。どれほどの技術水準なのかは不明ですが、たぶん裏側は標準的な技術を使っているものかと思われます。つまり、インターネットでサービスを提供するための通常のITに比重がかかっていると思われます。それでも優秀な技術者を揃えれば、それなりの結果が得られることは十分に期待できることでしょう。

しかし、何度も言いますが、あれは我々のViscoveryではありません。ちなみに、Viscoveryという商標は、我々、すなわちウィーンのViscovery Software GmbHが国際商標を取得しています。viscovery.comというドメイン名は、紛れもなく我々が過去に使っていたドメイン名です。我々がviscovery.netに変更した後に、その会社が、そのドメイン名を取得したようです。ちょっと、この辺は、どうやら我々が下手な手を打ったかもしれません。

「悪貨は良貨を駆逐する」というように、オリジナルよりも、流行の後を追って上手に資金を獲得した模倣ビジネスの方が成功してしまうという可能性も十分すぎるほどあるのですが、ここは声を大にして言わせて頂きます。本家本元はあくまでもウィーンのViscovery Software GmbHですからお間違えありませんようお願い申し上げます。

 

 

投稿者:Kunihiro TADA

セキュリティ・ソフトにご注意ください。

弊社が販売するソフトウェア(Viscovery, Hugin, XLSTAT)などは、おもに研究用に使用するソフトウェアですので、一般に多く使用されているソフトウェアに比べてそれほどダウンロード数は多くありません。(とはいえ、XLSTATは全世界で年間3~4万件程度のダウンロード数はございます。)

パソコンの上級者であれば、このようなソフトウェアをダウンロードした場合に、セキュリティ・ソフトが勝手にファイルを削除してしまうことが起きることはよくご承知のはずです。また、よくできたセキュリティ・ソフトなら、いきなり削除してしまうところまでは行かず、ユーザーに実行するか、削除するかの選択機会を与えているかと思います。また削除してしまった場合も復旧の方法が提供されています。

「ウィルスに感染しているかもしれない」という不安があれば、そのファイルを指定してスキャンすることもできます。正規のウェブサイトからダウンロードした研究用ソフトウェアをまともなセキュリティ・ソフトでスキャンすると、当然、「脅威はみつかりませんでした」というような結果が得られるはずです。

ところが、パソコンの使用経験が浅い人々にとっては、セキュリティ・ソフトの振る舞いが不安を掻き立ててしまうようです。

日本国内のコンシューマ向けのパソコンでは、某セキュリティ・ソフトの体験版がプリインストールされています。しかも、ユーザーがそれをアンインストールしようとしても、簡単にアンインストールできないような仕掛けが施されています。仕事ではなく趣味でパソコンを使う程度(それほど重要なデータは入っていない)なら「ちょうどよいセキュリティ・ソフト」なのかもしれませんが、研究用のパソコンにはあまり適切でありません。

とある工業高校の方から、「XLSTATをダウンロードしたら、セキュリティ・ソフトがウィルスを検知して削除した」としてご連絡を頂きました。「それはよくあることなのですが、正規のウェブサイトからダウンロードされたXLSTATならウィルスには感染していませんのでご安心ください」とお答えしました。

実際、そのセキュリティ・ソフトは、ダウンロード・ファイルを根拠なく削除するので有名なソフトです。カタカナの社名で表面上はグローバル企業のような印象を与えているのですが、台湾人が設立した日本企業であり、日本でしか売れていないローカルな製品です。しかも、それは日本国内で開発されているではなく、中国で開発されています。このようなセキュリティ・ソフトがプリインストールされて量販店等で販売されているのですが、パソコン初心者はすっかりそれを信じてしまうようです。

残念ながらパソコンのセキュリティ・ソフトは、ほとんど外国で開発されたものばかりで、ちゃんとした日本製がありません。ちなみに、Windows 10では、マイクロソフトが提供するセキュリティ機能に十分な能力があり、もはや他社のセキュリティ・ソフトは不要とさえ言われるに至っております。したがって、市販のセキュリティ・ソフトは、たとえそれがプリインストールされていたものでも「使用しない」というのが、今後、最も安全な選択になるかもしれません。

とはいえ、他社のセキュリティ・ソフトにも便利な追加機能があるので、まだまだ手放せないという方も多くいらっしゃるかと思います。どうしてもセキュリティ・ソフトを使用されるのであれば、せめて、どんな会社が開発・販売しているのかを調べて、世界で信頼されている製品を選びたいものです。

 

投稿者:Kunihiro TADA

Viscovery SOMineの学術論文ライブラリ

各学術分野の論文でViscovery SOMineを使用した論文のリストを更新しました。発見された論文から約30%を抜粋したもので、180を超える論文がリストアップされています。

  • 医療とヘルスケア (22論文)
  • 薬学と薬物設計 (20論文)
  • 生物学、農学、栄養学 (10論文)
  • ガバナンスと社会開発 (12論文)
  • 事故分析 (6論文)
  • 犯罪と安全保障 (8論文)
  • 心理学と学習行動 (3論文)
  • テキストマイニングと文献計量学 (6論文)
  • 顧客分析 (12論文)
  • 業績管理 (4論文)
  • 銀行と投資 (10論文)
  • 経済 (12論文)
  • 工学と産業研究 (9論文)
  • エネルギー経済 (5論文)
  • 空力最適化 (28論文)
  • 画像と音声分析 (6論文)
  • コンピュータ・システム (5論文)
  • データマイニング手法(5論文)
投稿者:Kunihiro TADA

12月24日までXLSTAT-3DPlotが20%オフ

XLSTATの追加オプションであるXLSTAT-3DPlotは、もともとMiner3Dという別製品を提携によってXLSTATに組み込んだものだったのですが、このたびXLSTATの開発者であるAddinsoftがMiner3Dを買収しました。これによってMiner3Dが今後一層改良されていくことが期待されます。

祝Miner3D買収!ということで、短い期間ですが、12月24日までXLSTAT-3DPlotを20%ディスカウントします。

 

 

投稿者:Kunihiro TADA

Hugin v.8.7がリリースされました

2018年12月6日にHUGINソフトウェアの新バージョン (v.8.7)がリリースされました。

このリリースの主要な新機能は、ダイナミック・ベイジアンネットワーク内の連続変数のテンポラル・クローンのサポートとエビデンス・ダイアログへの決定感度のサポートです。さらに  HUGIN Decision Engine のさまざまな新機能がこのリリースで導入されました。

HUGIN Graphical User Interface v. 8.7

HUGINグラフィカル・ユーザー・インタフェースが新機能で改良されました:

  • ダイナミック・ベイジアンネットワーク (DBNs)で連続確率ノードのテンポラル・クローンを作成できるようになりました。これは、DBN が離散ノードと連続確率ノードの両方を含むことができ、さらにノードの各カテゴリのテンポラル・クローンを持てることを意味します。混合離散および連続テンポラル・クローンの場合、モデルのコンパイルに制限があります。
  • HUGIN Graphical User Interfaceが、エビデンス・ダイアログの決定感度で拡張されました。このダイアログは、ユーザーが決定ノードの最大期待効用での確率ノードの観察値の変化の影響度を調査することを可能にします。これは、意思決定に先立って最も重要もなオブザベーションと、最も重要でないオブザベーションを識別するために便利です。
  • HUGIN Graphical User Interface のプリファレンス・パネルで、固定フォント・サイズの使用を非選択にすることができるようになりました。これは高解像度の小さな画面で HUGIN Graphical User Interfaceを実行するのに便利です。
  • ズームにマウス・ホィールを使用することがサポートされました。
  • 矛盾分析ダイアログで、部分矛盾分析を実行するときに計算コストを削減するために、エビデンスの最大部分集合サイズを指定できるようになりました。
  • 矛盾分析ダイアログで、各個体の所見の矛盾への寄与度を調査できるようになりました。

また、HUGIN Graphical User Interfaceのパフォーマンス向上のための作業がなされました。

HUGIN Decision Engine v. 8.7

HUGIN Decision Engineは、下記の機能で拡張されました:

  • HUGIN Decision Engineは、データから制限付きベイジアンネットワークの構造を学習する3つの新手法をサポートしました。これらのアルゴリズムは、データからRebane-Pearl polytree、 Tree-Augmented Naive Bayes Model、Chow-Liu treeの構造を学習することができます。
  • Pythonプログラミング言語用のDecision Engine のアプリケーション・プログラミング・インタフェースが、浮動小数点計算の倍精度を使用できるように更新されました。
  • 最適三角化のアルゴリズムの実行時パフォーマンスが改善されました。
投稿者:Kunihiro TADA

XLSTATが通常ライセンスの提供を再開

XLSTATは終了していた通常ライセンスの提供を再開しました。

このライセンス・タイプは、perpetual licenseで日本語では「永久ライセンス」と訳されるものです。ただし、最新バージョンにアップデートするには、2年目から「アップデート・ライセンス」を購入する必要があります。アップデート・ライセンスの価格は、年間ライセンスより少し安価に設定されています。

年間ライセンスが1年ごとの契約であり、有効期限に到達するとライセンスが消滅してしまうのに対して、通常(永久)ライセンスはライセンス自体は消滅せず、XLSTATの製品版の使用を継続できます。ただし、サポート対象はあくまでも最新バージョンのみですので、旧バージョンを使用されている場合、動作に関する保証がありません。

パソコンのハードウェアやOSは日々進化していますので、アプリケーション・ソフトはそれに対応するようにプログラムをメンテナンスし続けなければなりません。XLSTATの場合、さらにMicrosoft Excelの仕様変更にも対応しなければなりません。したがって、過去のXLSTATのバージョンを最新のパソコンで使用することはお薦めできません。

パソコンの知識をお持ちのユーザー様にとっては、これらのことはほぼ常識かと思われますが、実際には驚くほど昔(たとえば5年前とか)のバージョンを使い続けるユーザー様もおられます。「永久ライセンス」と呼んでいると、「それを買うとそのソフトウェアを永久に使用できる」と誤解されることがあるので、マインドウェア総研では「通常ライセンス」と呼ぶようにしている次第です。ソフトウェアは生ものですので、永久に使用できるということはあり得ないのです。

XLSTATに限らず、ソフトウェア・ベンダーはこうしたユーザー様の誤解とどうやって折り合いをつけていくかに頭を悩ませてきたと言っても過言ではないでしょう。永久ライセンスの提供をやめて、年間ライセンスや期限付きライセンスに移行し、さらにはクラウド化によって、使った分だけ支払う従量制へと移行していくというのが、現在のソフトウェア業界の趨勢になっております。

しかし、ユーザー様の多くは、企業内の予算とか、または学術ユーザー様の場合、研究助成金等でソフトウェアを購入されるので、年間ライセンスや従量制になると、それはそれでいろいろと不都合が出てきてしまいます。単に「毎年予算を申請するのが面倒」ということもありますし、研究助成金等では「今年予算が下りても来年もそうとは限らない」という心配があります。予算は年度で切られてしまいますが、研究は何年も継続してやってこそ成果が出てくるということもありますので、研究のためのソフトウェアも継続して使用できないと困ります。

今回、XLSTATは通常ライセンスの提供を一旦は終了したのですが、世界中のユーザー様からのご要望(苦情?お叱り?)が多かったので、通常ライセンスの提供を再開することと致しました。

上記のように、最新の状態を保ちながらソフトウェアを使用して頂くには、毎年のメンテナンス契約(アップデート・ライセンスのご購入)が必要ですが、何とかユーザー様のご要望と折り合いがつくような値ごろ感で統計解析ソフトウェアを提供できるように、今後も努力して参る所存です。

 

 

 

投稿者:Kunihiro TADA

XLSTATの教育機関用ライセンスでブラックフライデー&サイバーマンデー2018セールやっています

最近日本でもブラックフライデー・セールというのがお馴染みになってきました。ブラックフライデーとは、アメリカ合衆国の感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことで、その翌週の月曜日をサイバーマンデーというそうです。ようするに、この時期に年末セールを行うわけです。「年末セール」と言えばよさそうもので、どうやらこれもグローバリズム(その本質は世界のアメリカナイズ)の一環かという気もしなくもないのですが、まあ、あまり気に病んでもしかたないです。

で、XLSTATもアカデミック用に限り、それをやっています。「ご注文」のページからクレジット・カード決済を選択して、次のページ(そこはもはやShare-itという決済代行サービスのサイトです)で、「クーポンコードを入力してください」と書かれた下の入力フィールドで、「BLACKFRIDAY2018」と入れると代金が10%オフになります。対象となるライセンス種別は、教育機関用、クラスルーム、キャンパス・ライセンスで、期間は米国太平洋標準時(西海岸)の2018年11月26日の午後11時59分までです(日本時間では27日の午後1時59分になると思います)。

ご注意:アカデミック用ライセンスは、ac.jpドメインのメール・アドレスをご使用の方のみに提供されます。それ以外の方にはご購入頂けません。

ご注意:Share-itで決済されたご注文は、コンピュータにより厳重なセキュリティのもとで自動処理されます。ライセンスは年間契約ですが、デフォルトでは自動更新が適用されており、翌年、再び1年分の代金が請求されます。自動更新の設定は、Share-itのサイトで取り消しができるか、または、自動更新が適用される際、事前にShare-itから確認のメールが届きますので、そこでキャンセルすることもできます。自動更新のキャンセルは、必ずユーザー様ご自身で行ってください。

 

投稿者:Kunihiro TADA

XLSTAT version 2018.7 がダウンロード可能です!

  • 階層分析法(AHP:Analytic Hierarchy Process複雑な多基準問題を分析するには、この意思決定支援手法が使用できます。この手法のアプローチは、問題を階層システムにブレークダウンして単純化することです。Thomas Saaty がこの手法の創始者で1970年代に考案されました。すべての XLSTAT ソリューション 意思決定支援 メニューで利用できます。
  • 価格感度メーター: マーケット・リサーチャに理想的なこのツールは、製品やサービスの理想的な価格を判断することを支援します。VanWestendorpが提案したこの手法は、消費者パネルのグループでの調査を実施して、特定の製品の価格を彼らがどのように認識するかを訊ねることからなります。XLSTAT-Marketingマーケティング・ツールメニューで利用できます。
  • 大規模CSV/テキスト・ファイルの読み込み: 標準のExcelワークシートのサイズ(Excel 2016では1,048,576行×16,384)を超える大規模データ・ファイルの読み込みが可能になりました。この新しいデータ・インポート・ツールは現在、データ・マネジメント機能の中にあります。すべてのXLSTATソリューションデータ準備メニューで利用できます。
  • 分類木: ノードの分岐に使用される品質測度情報ゲイン(エントロピー)が、CART分類木の複雑度パラメータCP)停止基準として追加されました。すべてのXLSTAT ソリューション 機械学習メニューで利用できます。

 

 

投稿者:Kunihiro TADA

XLSTATにAHP(階層的意思決定法)がついに登場

今年は、大学の医学部の入学試験の合否基準があいまいだという問題がニュースでクローズアップされましたが、入学試験に限らず、日本の組織での意思決定の不合理さは、とてもお寒い状況です。たとえば、企業での新入社員の採用でも同じことですし、あるいは研究開発テーマや新製品・新事業の開発テーマの選定においても、いい加減な方法が長年にわたって採用され続けています。

このような選定問題で、日本人はたくさんの判定基準を設定するのが大好きです。基準がたくさんあればあるほど厳正な審査をしている気分に浸ることができます。しかし、日本で行われているほとんどの意思決定は、これらのたくさんの基準での評価を統合する段階で大きなミスを犯しています。

つまり、ほとんどの場合で、これらの基準での評点を候補(者)ごとに合計して、その合計得点で候補を順位づけすることを基本ルールとしています。ところが、それではいろいろと不都合が出てきてしまうので、特定の基準(たとえば性別や出身大学のランクなど)だけに再注目して、その条件によって点数に下駄を履かせるという「行き当たりばったり」なことをやってしまうわけです。どのケースにおいて、いくらの点数を足すのが妥当なのか?そこにはまったく合理的な根拠がないのです。

このような問題を解決するのが数理的意思決定法です。AHP(Analytic Hierarchy Process)は、かなり昔から日本でも本が出版されていたりするのですが、まだそれほど一般的に普及しているわけではないかと思います。

XLSTATは一両日中にversion 2018.7をリリースします。その中の新機能の1つとしてAHPが追加されました。XLSTATで提供されるAHPは、かなり汎用的に利用できる手法が採用されております。XLSTATで手軽にAHPを導入できるようになりましたので、ぜひとも、これで日本の組織で行われている非合理な意思決定が改善されることを願ってやみません。

https://help.xlstat.com/customer/ja/portal/articles/2961443-Excelでの階層分析法(AHP: Analytic Hierarchy Process)チュートリアル?b_id=9283