Excelシート上でXLSTAT関数を利用できます
XLSTAT-Proは、Excelシート中でいくつかのXLSTAT関数を直接使用可能にできます。現在利用可能な関数は、Excelの組み込み関数に発見された数値的問題を解決するか、Excelの統計機能を補完します。
| 関数 | i説明 | パラメータ |
|---|---|---|
| XLSTAT_Linest(Y, X, Wg, Intercept0, Tolerance) | Xsを説明変数としたYの線形回帰の一連の出力を計算。出力表の要素にアクセスするには、ExcelのINDEX関数を使用する。XLSTAT_Linest は、Excel のLINEST関数と同じ出力形式を使用する(LINEST関数の説明はExcelのヘルプを参照)。LINESTと比較して、XLSTAT_Linest の利点は、2000個までの変数を使用でき、オブザベーションの重みを定義でき、許容基準を用いて変数をフィルタできること。 |
Y: 従属変数に対応するデータを格納する列。欠損値は受け付けない。 X: 各列が説明変数に対応する一連の列。 Wg: オプショナル入力; オブザベーションの重みを格納する列。 intercept0: オプショナル入力; 切片を0に固定するかどうかの論理値(TRUE または FALSE)。 Tolerance: オプショナル入力; すでにモデル中にある変数と共線である説明変数を除外するための 0 から 1 の間の値。 0 は、共線性を許容し、1 は共線性をまったく許容しない。 |
| XLSTAT_Stdev(v1, Wg) | 標本の標準偏差を計算(不偏) | v1: データを格納する列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
| XLSTAT_StdevP(v1, Wg) | 母集団の標準偏差を計算(偏向) | v1: データを格納する列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
| XLSTAT_Var(v1, Wg) | 標本の分散を計算(不偏) | v1: データを格納する列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
| XLSTAT_StdevP(v1, Wg) | 母集団の分散を計算(偏向) |
v1: データを格納する列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
| XLSTAT_Correl(v1, v2, Wg) | 2つの標本間の Pearson相関係数(古典的な相関)を計算。 |
v1: 1番目の標本のデータを含む列または行。欠損値を受け付ける。 v2: 2番目の標本のデータを含む列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
| XLSTAT_Pearson(v1, v2, Wg) | XLSTAT_Correlを参照 | XLSTAT_Correlを参照 |
| XLSTAT_Spearman(v1, v2, Wg) | 2つの標本間の Spearman 相関係数を計算。 | v1: 1番目の標本のデータを含む列または行。欠損値を受け付ける。 v2: 2番目の標本のデータを含む列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
| XLSTAT_Kendall(v1, v2, Wg) | 2つの標本間のe Kendall 相関係数を計算。 | v1: 1番目の標本のデータを含む列または行。欠損値を受け付ける。 v2: 2番目の標本のデータを含む列または行。欠損値を受け付ける。 Wg: オプショナル; オブザベーションの重みを格納する列または行。欠損値は、ヌル重みと見なされる。 |
1. 復習
Excelではセル内で数式を用いることによってセルをリンクしたり、単独または複合の操作 (計算、論理、テキスト...)を実行したりすることができます。セルD2の値をセルC2の値に1000000000を足した数値と等しくするには、セル D2に「=C2+1000000000」と入力するだけでいいのです。組み込まれている関数を使えば、より複雑な関数を用いることもできます。例えばセル F2にセルD2の平方根を計算したいが、関数式を思い出せないという時は、セルF2を選択してからExcelの「挿入」→「関数」を開きます。次のような ダイアログボックスが表示されます。

左側リストの「数学/三角」を選択(上図を参照)し、次に右側のリストの「SQRT」関数を選択します。関数を選択して「OK」ボタンをクリックす ると、Excelに新しいダイアログボックスが表示されます。そこに関数のパラメータ(ここではセルD2)を入力します (マウスでセルD2を選択)。結果はあらかじめ計算され、ダイアログボックスに表示されます。「OK」ボタンをクリックするとセルF2に結果が表示されま す。

あるExcelセルにどの数式が使われているのか知りたい時、またはその数式を修正したい時は、Excelの数式バーに数式が表示されている状態で 数式バーをクリック(またはF2を押下)するだけでいいのです。

2. XLSTAT_Var関数を使用する
次の例には2系列のデータが含まれています。1つ目の系列は1から9の整数であり、2つ目の系列は1つ目の系列に1e9(10億)を足した数値に当 たります。

1つ目の系列の平均値は5であり、2つ目の系列の平均値は(5 + 1e9 = 1,000,000,005)です。しかし分散とは平均値からの平均偏差を計測するものであり、また全データの変換には無関係なため、2つの系列の分散は 同じになるはずです。
まずExcelのVAR関数を用いて、不偏分散(平均からの平方偏差の和をn-1(nはオブザベーションの数)で割ったもの)を計算します。セル C13に表示された1つ目の系列の結果は適正(7.5)ですが、セルD13の、2つ目の系列の結果は間違っています (Excel 2003では正しく計算されます)。
次にXLSTAT関数を用いて2つのデータの分散を計算します。
XLSTAT関数を用いるには、「=」に続けて関数名を入力するか、あるいはExcelの「挿入」→「関数」メニューを開き、左側のリストの 「XLSTAT」を選択します。次に右側のリストのXLSTAT関数を選択します。

XLSTAT関数を用いるには、「=」に続けて関数名を入力するか、あるいはExcelの「挿入」→「関数」メニューを開き、左側のリストの 「XLSTAT」を選択します。次に右側のリストのXLSTAT関数を選択します。

両方の系列に対して同じ結果が得られます。

結論を述べると、Excelシートの中でXLSTATアルゴリズムに基づいた関数を使用することは可能です。思い出してください。XLSTATでは Excelをデータ入力や結果表示のみに使用します。すべての計算は実証されたアルゴリズムに基づいた、独立したプログラムで行われます。