ExcelシートでXLSTAT機能を利用するにはどのようにしますか?
XLSTAT-Proなら直接、Excelシートの中でいくつかのXLSTAT機能を使用することが可能です。現在、利用可能な機能は、Excel に組み込まれている関数の数値エラーに関する問題を解決し、またはExcelの統計関数を補完します。
関数
記述
パラメータ
XLSTAT_Stdev(ベクトル、重み)
サンプルの標準偏差を計算する。(偏りなし)
ベクトル: データを含む列または行。欠損値を許す。
重み: オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロと見なす。
XLSTAT_StdevP(ベクトル、重み)
母集団の標準偏差を計算する。(偏りあり)
ベクトル: データを含む列または行。欠損値を許す。
重み: オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロと見なす。
XLSTAT_Var(ベクトル、重み)
サンプルの分散を計算する。(偏りなし)
ベクトル: データを含む列または行。欠損値を許す。
重み: オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロと見なす。
XLSTAT_StdevP(ベクトル、重み)
母集団の分散を計算する。(偏りあり)
ベクトル: データを含む列または行。欠損値を許す。
重み: オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロと見なす。
XLSTAT_Correl(ベクトル1、ベクトル2、重み)
2つのサンプル間のPearsonの相関係数(古典的相関)を計算する。
ベクトル1:1つ目のサンプルのデータを含む列または行。欠損値を許す。
ベクトル2:2つ目のサンプルのデータを含む列または行。欠損値を許す。
重み : オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロとみなす。
XLSTAT_Pearson(ベクトル1、ベクトル2、重み)
XLSTAT_Correl を参照
XLSTAT_Correl を参照
XLSTAT_Spearman(ベクトル1、ベクトル2、重み)
2つのサンプル間のSpearman相関係数を計算する。
ベクトル1: 1つ目のサンプルのデータを含む列または行。欠損値を許す。
ベクトル2: 2つ目のサンプルのデータを含む列または行。欠損値を許す。
重み : オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロとみなす。
XLSTAT_Kendall(ベクトル1、ベクトル2、重み)
2つのサンプル間のKendall相関係数を計算する。
ベクトル1: 1つ目のサンプルのデータを含む列または行。欠損値を許す。
ベクトル2: 2つ目のサンプルのデータを含む列または行。欠損値を許す。
重み : オプション。オブザベーションの重みを含む列または行。欠損値は重みゼロとみなす。
ExcelシートでのXLSTAT関数の使用法を説明するため、Excel 2003では解決されているExcelの数値エラーを示す例を挙げます。このエラーは標準偏差と分散の計算に関するものです。XLSTAT関数はお使いのExcelのバージョンに関わりなくこの問題を解決します。データと関数を利用できるExcelファイルのダウンロードはこちらをクリックしてください。 まずExcelでの数式と関数の利用方法の見直しから始めます。
1. 復習
Excelではセル内で数式を用いることによってセルをリンクしたり、単独または複合の操作 (計算、論理、テキスト...)を実行したりすることができます。セルD2の値をセルC2の値に1000000000を足した数値と等しくするには、セル D2に「=C2+1000000000」と入力するだけでいいのです。組み込まれている関数を使えば、より複雑な関数を用いることもできます。例えばセル F2にセルD2の平方根を計算したいが、関数式を思い出せないという時は、セルF2を選択してからExcelの「挿入」→「関数」を開きます。次のような ダイアログボックスが表示されます。

左側リストの「数学/三角」を選択(上図を参照)し、次に右側のリストの「SQRT」関数を選択します。関数を選択して「OK」ボタンをクリックす ると、Excelに新しいダイアログボックスが表示されます。そこに関数のパラメータ(ここではセルD2)を入力します (マウスでセルD2を選択)。結果はあらかじめ計算され、ダイアログボックスに表示されます。「OK」ボタンをクリックするとセルF2に結果が表示されま す。

あるExcelセルにどの数式が使われているのか知りたい時、またはその数式を修正したい時は、Excelの数式バーに数式が表示されている状態で 数式バーをクリック(またはF2を押下)するだけでいいのです。

2. XLSTAT_Var関数を使用する
次の例には2系列のデータが含まれています。1つ目の系列は1から9の整数であり、2つ目の系列は1つ目の系列に1e9(10億)を足した数値に当 たります。

1つ目の系列の平均値は5であり、2つ目の系列の平均値は(5 + 1e9 = 1,000,000,005)です。しかし分散とは平均値からの平均偏差を計測するものであり、また全データの変換には無関係なため、2つの系列の分散は 同じになるはずです。
まずExcelのVAR関数を用いて、不偏分散(平均からの平方偏差の和をn-1(nはオブザベーションの数)で割ったもの)を計算します。セル C13に表示された1つ目の系列の結果は適正(7.5)ですが、セルD13の、2つ目の系列の結果は間違っています (Excel 2003では正しく計算されます)。
次にXLSTAT関数を用いて2つのデータの分散を計算します。
XLSTAT関数を用いるには、「=」に続けて関数名を入力するか、あるいはExcelの「挿入」→「関数」メニューを開き、左側のリストの 「XLSTAT」を選択します。次に右側のリストのXLSTAT関数を選択します。

XLSTAT関数を用いるには、「=」に続けて関数名を入力するか、あるいはExcelの「挿入」→「関数」メニューを開き、左側のリストの 「XLSTAT」を選択します。次に右側のリストのXLSTAT関数を選択します。

両方の系列に対して同じ結果が得られます。

結論を述べると、Excelシートの中でXLSTATアルゴリズムに基づいた関数を使用することは可能です。思い出してください。XLSTATでは Excelをデータ入力や結果表示のみに使用します。すべての計算は実証されたアルゴリズムに基づいた、独立したプログラムで行われます。
